ある日のpm11:00頃。
僕たちは揺られていました。
窓から覗く流れる夜景。
疲れた脳に優しく響く車内アナウンス。
まるでゆりかごのような、高崎線の熊谷ゆき最終電車。
ふと、目の前に目を向けると、
見知った顔が2つ。
ーその時、僕は空気になりました。
遡ること5時間前。
受付時間終了まで、あと1時間となったサロンを抜け出し、僕は新幹線のホームに立っていました。
間も無くホームに滑り込んできた、『あさま619号』に乗り込み、彼の地へ。
今日は7月20日。
毎年、僕のサロンのある熊谷市では、
20、21、22と関東三代祇園『うちわ祭り』が行われる。
祭りの初日の今日は、出店が出るわけではなく、
割と、落ち着いている駅前。
それでも熊谷に向かってくる人は多く、
僕は逆流するかように、高崎へ向かうのでした。
目的地『高崎』に到着。
そう。なぜ高崎に来たのかと言うと、、、
夕方から始まる『ナイトセミナー』に講師として呼ばれたからです。
講習の内容は、
こんな内容。
あ、そろそろ、小説調の書き方やめますね。
6月に第一回目を終えて、今回が2回目。
前回は、座学とデモンストレーションだったので、
今回は実習を99%で。
僕は、受講者の皆さんの実習を見る係りです。
さすが皆さん、エキスパートなだけあって、仕事が速い。
皆さん、真剣に取り組んでおられる。
そうです。限られた時間ですから、集中です。
あれ?
めっちゃ笑ってる人いる。。。
ナニガソンナニオカシインダイ。
前回の時も記事にしたかもですが、こちらの笑っている人、
我が電髪倶楽部のスタッフ。レモンちゃん。
僕にパパラッチされて、笑ってしまった模様。
邪魔してごめん。
奥に見えるのが、
本日アシスタントしてくれた、
はい。安定の厨二病ナナ様。
奇跡的に、お洋服と髪の色が一緒という、髪がかったコーディネート。
おい、なぜそれを着て来た。
振り返ると、
この日1番の低身長、ロンプスのまきぴょん。
カメラを向けてもピクリともしない集中力。
さすが、カツさんのお弟子さん。肝が座っています。
とまぁ、このような厳かな雰囲気で時間押し気味で終了。
そりゃそう。
3時間もない講習時間で、
ブリーチ→全体カラー→マニキュア
といった工程をクリアしなければならないのですから。
本来なら、その後各自の作品を写真に撮ってもらい、
その場で、シェアしてインスタライクに写すにはどうしたら良いのか?まで、レクチャーしたかったのですが、、、
なぜなら、実際、
僕はそれでたくさんの新規のお客様に来てもらえているから。
受講生の方から、よく上がっていた声として、、
『自サロンには、こーゆーお客様はいない』
『お店では使わない』
というような内容をお伝えいただきましたが、
はっきりと言います。
僕も最初からいたわけじゃない。
いやむしろ、何年か前までは、ブリーチを使うカラーは、
一切禁じていたくらい。
その時の時流もあって、素材美に注力していたので。
今も、そのような美容師さん、たくさんいらっしゃいますが、
(縮毛ベースの営業の方や、時間ベースの営業の方など)
日本全国の美容師さんが右向け右じゃ、、ねぇ。
色々な美容師のスタイルがあるからこそ、共存できるのではないかと。
で、僕はハイトーンがそもそも得意だったので、
薬剤の進歩が引き金となり、今ではアメージング職人と称し、
そういったスタイルで、少しずつそれに興味を持ってくれた方が、ご来店して下さっているわけです。
ありがたや。
ですので、受講して下さった美容師さん。
シンプルにこういうスタイル好きだな。
なんて思ったのなら、諦めず、まずは一人。
チャレンジしてみてください。
ということで、講習の話終わり。
帰りの電車内に戻ります。
まさかの受講生と帰りの電車一緒。
講師の皆さん、こういう経験あります?
もちろん、知らない人ではないので、トイメンに。
ですがね、、、
あれ、、僕、、さっきまで、、、
確かセンセーしてましたよね?
何か、質問とか、、聞きたいこととか、、、
彼らはこのまま、スマホを見つめ熊谷駅に到着しました。
そう。この時の僕はまるで、
そこにいないかのような、、、
そう、空気のような存在でした。
これからは、ダメージ回避のため、
受講生と同じ交通手段は取らないようにしよっと。
そう誓った、7月20日でした。
最後までお読み頂きありがとうございました。
エアーYSO

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