おはよす。
埼玉県熊谷市のしがない美容師ヤスオです。
今日もまた、早朝セットのため、早めに出社。
早起きが続いています。おじいちゃんのやう。
なので、ブログ更新しときます。
美容師事情なのですが、、
去年から今年にかけて、本当にたくさんの新しいカラー剤が発売されました。
塩基系染料もロコルを代表として何個か出たし、一般の方にもお馴染みの酸化染料(普通のカラー剤ね)も、
イルミナに始まり、スロウ、アディクシー、アプリエと、、
実に多くのカラー剤が誕生したわけです。
特に酸化染料においては従来のカラー剤に比べて、『青味』マシマシの薬剤が圧倒的に増えました。
何が変わったのかというと、、
今までのカラー剤は、例えば、『アッシュ』という、ど定番の色味を例にとりますが、アッシュは『薄い青』で出来ています。
というのも、日本人の髪は、すごくざっくりというと『赤い色素』の集合体で黒に見えているわけで、ブリーチしていくと、その赤がだんだんと削られて、
ダークブラウン(赤茶色)
↓
ブラウン(オレンジ茶色)
↓
ライトブラウン(オレンジイエロー)
↓
金髪(イエロー)
と変貌していくんですね。
そこで、17、8年前に誕生した旧カラー剤を作る時、中庸をとって、
『だいたい、ブラウンくらいの明るさが主だろう』
ってことで、『オレンジ』を打ち消す色、反対色の『青』を使えば、
打ち消すことになるので、無彩色に近づく。
アッシュ(灰味)になる。ってわけでした。
ところが、結局、ブラウン味は消せていない。
そこで、各社が研究し、リリースしてきたのが、
ブラウン味をいかに消せるか!
というカラー剤でした。
なので、現在主流となっているカラー剤の特徴は、
青味が強い!
ってことなんですね。
これはアッシュだけじゃなくて全体に言えることです。
そして、カラー剤によってはブラウンを極力排除しています。
従来のカラー剤には、ムラ染まり防止や、ツヤ感の向上のため、ブラウンが色素構成に多く含まれていました。
なぜなら、日本人の髪はだいたいブラウンだからです。
そんな違いがあります。はい。
そうして、このような問題が起こり得ることに、、、
希望と違う!緑じゃんっ!これ!怒
はい。死にたくなるやつです。これ。
やってしまった美容師も。やられたお客様も、、、
従来のカラー剤なら起こらなかったことが起こることに。
特に注意が必要なケースをあげます。
- ダメージがまばら
- ストレートなどパーマの履歴あり
- ハイライトなどで明るさがまばら
など、、etc。
これらに該当するな自分って思った方。
担当の方にその旨お伝えください。
ってか、美容師が気づけよバカか。
って、ことなんですけどね。
んで、なぜこれらのケースが危ないかというと、、
ブラウン味が入っていないから!
に他ならないんですね。
だからダイレクトに出ちゃう。
緑が。
んで、この長い前置きに対して
今回のお話。
『hair』というアプリからご新規様がご来店
そうです。いつか触れました、僕が全国1位になったやつ。
(ちなみに現在3位に落ちましたonz)
そこに掲載している僕のデザインを見て、川口からご来店。
ありがティ。
前振りの話。そのままのがっつりハイライトの入った状態でした。
根元4㎝、中間毛先が9レベル。
そしてハイライト16レベル。
といった異素材、、、。
オーダーは、『グレイッシュに』
とのこと、、、。
ほら。これね。
そのままやったら緑がっつりになるやつ。
ハイライトの16レベルに合わせたら、ベースのオレンジ消えない、、
ベースのブラウンに合わせたら、ハイライト緑になる、、、
ほら。これ。
地道にハイライト一本一本すくってってやれなくはないですが、不毛です。
そこで大事なのは、薬剤の調合力です。
今回はこの調合力で押し切ります。
仕上がりがこちら
はい。緑免れました。てり。
他の画角も見て見ましょう。
ね。グレイッシュに仕上がってるでしょ。
要は、ハイライトと、ベースが合わさってグレイに映るように。
そのような視点で薬剤を調合すると良いです。
ブラウンではない。オレンジ味を排除したベース。
緑ではない、ハイライト。
別に単純です。視点を変えれば。
ただ、思うのはそういう悩みのタネを作らないように、
次回、次次回を考えたデザインプランを提供すること。
これに尽きると思います。
これは流石に美容師じゃないとわからないことです。
ですので、これをお読みの美容師さん。
責任を持ってデザイン提案をしましょう。
その時だけ良ければいいって考え、やめませんか?
僕らの営業活動の最大の成功は、
『次回も来ていただけること』
これが原理原則だと思います。
自分の背丈にあったデザインを心がけましょう。
そして技術を磨き、提案の幅を増やしてゆきましょう。
今来てくれているお客様の為にも。
成長するのが当たり前の職業です。
本(専門誌)ばっか読んでないで、もっと勉強会に行って見ては?
勉強会に行ったからすぐにできるわけじゃないですが、『気づき』には繋がります。
僕がやっている講習会は全て、『気づき』を提供しています。
ご興味があれば是非。
それでは今日も頑張って行きまする!
YSO

この記事へのコメントはありません。