おはようございます。こんにちは。
埼玉県熊谷市に生息するアメージング職人です。
今回はインスタで反響があったオーロラカラーについてさらりと書きたいと思います。
こちらね。
よく海外の方のインスタなどで見かけることの多いレインボーなカラー。
率直にいって、可愛いですよね。
『日本人の髪色を自由に!』
って常日頃から思っている僕は、試行錯誤を重ね、
こういったスーパーハイトーンカラーが得意になったわけですけども、、
まだまだ確立された分野ではなく、非常に曖昧模糊であるため、多くの美容師さんが失敗をし、または失敗を恐れ、手を出さないっていうことが技術発展にブレーキをかけている気がします。
でも、、、
実際可愛いですよね?
ま、モデルさんが可愛いっていうのもありますけど(^^;;
こちらのモデルさん、前回ギャラクシーカラーにチャレンジしてくれた子で、、
その後、な、、、な、、なんと、、
セルフで塩基性カラーをぶち込んだようでして、、
2ヶ月経ってもムラに緑が残っているという状態でのご来店でした(^^;;
ご来店時の状態
そそ。こんな感じ。
この状態から、レインボー感のあるデザインに持っていくことの忙しさたるや、、
でもまぁ、やってやれなくはないので、レッツトライしました。
レインボー系に必要なことは?
これはもう、ご想像の通り、
『ベースの明るさ』
に他なりません。
特に注意が必要なのが、
・金髪っぽくない黄色
・紫が見えるか?
の2点。
この二つを叶えるためにはある一定の明るさを超えて来ない限り、
レインボーっぽいデザイン(今回はオーロラ)を表現しきれないのです。
ビフォアの状態から見るに、明るさもまだ少し足りない。
そして、問題の『ミドリ』、、、
その点を考慮すると、作業手順は以下のようになりました。
1.ヘアマニキュアのクリアで軽くミドリを薄める
2.ブリーチのリタッチ
3.30分放置後全体をブリーチ(減力したもの)
4.リタッチ部を再度重ね塗り
5.目的の明度に到達後お流し
6.シャンプー台でゆったりバッファー
7.アルカリカラーでベース作り
8.お流し
9.塩基性カラーでファイナルカラー
といった工程。まさに皇帝。
5時間弱の大手術です。
ナゲェよおい、、
ってなるんですが、これもダメージを最小限で考えると、かかってしまうんです。絶対。
美容師サイドとしては(経営サイドって言ったほうがいいかな)、
なる早で技術を回していきたいところ。
だから、ブリーチ時に熱処理(加温)しちゃうってサロン多いのですが、
確実にダメージが増幅します。
一度傷んだ髪は、切らない限り元に戻りません。
ある程度でしたら、質感は向上させれますが。
でも、いくところまでイっちゃったダメージは無理。
ですので、加温は絶対NG!
なのです。
でもまぁ、いろいろな考え方があっていいと思うので、お客様はご自分の考えにあったサロンを選ばれれば、いいと思います。
『発色重視』とか、『スピード重視』とかね。
僕は、『ダメージレス重視』。
今後とも末長くカラーを楽しんでいただきたいですから。
話戻しまして、、、
そのような工程を踏み、完成です。
ん”ん”っ!カワイイ!
人形さんみたい、、、
ちなみにレシピは、、
アルカリカラーはミルボンのアディクシーを使用。
根元 サファイア9とアメジスト9とブルーで構成
中間毛先 シルバー9とアメジスト9で構成
塩基性カラーを地肌につけることはできないので、
根元の紫みの青はアルカリカラーで作っておくことが大切。
今のアルカリカラーってすごいですね。
最近話題に上がっているレインボー染料が出たら、もっと楽しそう。
で、塩基性カラーはロコルを使用。
この、ロコルっていうのがまぁまぁじゃじゃ馬なところがありますので、
ミックスには注意が必要ですね。
特にインディゴ。
でも特徴さえ掴めれば楽チンです🎵
そういえば、問題の緑はどこいった?
そうそう。ビフォア時に唸らせてくれた、ミドリ。
これはアルカリカラーでカバーできます。
もちろん、薄めてあればの問題。
濃い状態では、カバーできる分だけの濃さ(暗さ)が必要になりますし、
色味の調整(補色)も考えなくてはなりません。
ですので、最初の工程が必要になるわけですね。はい。
ご覧いただければわかると思うのですが、最表面はカラフルにせず、根元からの繋がりを持たせたカラーをチョイス。
その辺が、『オーロラ』と言わしめるポイントなのかなと。
レインボー=虹とは違う、立体感。
オーロラって立体的ですもんね。
っていう、わかるかわかんないかという瀬戸際をデザインする楽しさ。
これからもそんなデザインを作っていきたいと思います。
リオナちゃんおつかれした!
YSO

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